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国際法勉強会
Felix Lange
書籍情報, 国際法と国内法
2024年3月1日
本書は,外交法と国際法の密接な関係を強調し,条約の,議会と国内裁判所への働きかけを研究の中心にしている。4か国(ドイツ,インド,南アフリカ,米国)において,様々な憲法規定が,議会と裁判所による条約へのアプローチに与える影響を時宜にかなって評価し,それによって有意義な比較法の要素を取り入れたものである。
著者は学術的な厳密さをもって,外交法に関する多様な概念が,どのようにして,議会が人権条約,国際刑事裁判所ローマ規程,気候変動条約を促進するものとして,形成するものとして,あるいは翻訳者として,ふるまうかどうかに影響するのかを実証している。著者は,国内裁判所が一貫した解釈や直接適用を通じて条約に依拠するような方法を分析するにとどまらず,条約条項をself-executingではないものとして退け,また愛好問題においてnon-justiciabilityの概念を用いる方法についても言及している。最後に,議会と裁判所の声はますます大きくなっており,さらに大きくなるべきだと提唱する。
本書は,法と政治,国際公法,憲法に関心を有している学者や学生にとって必読と言えよう。これらの分野に強い関心を持つ法実務家も同様に,本書で国際法と憲法の間に描き出されたつながりから,恩恵を受けることになるだろう。
https://www.e-elgar.com/shop/gbp/treaties-in-parliaments-and-courts-9781035324347.html
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