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国際法勉強会
Daryl J. Levinson
書籍情報, 国家
2024年3月22日
効果的な法体系は,法とは何かを権威をもって明示し,その対象を法に従わせることができるものでなければならない。国際法に対する懐疑論者たちは長い間,国際法がこの基準を満たす能力があるのかに疑問を呈してきた。たとえば,どうしてアメリカのような世界的な大国が,自国の利益に反する国際法規則を変更したり,無視したり,解釈を変えたりするのではなく,それに従うようなことがあろうかと。同様に,なぜアメリカ大統領が憲法の制限を 「parchment barriers(羊皮紙の壁)」と切り捨てるのではなく,遵守することを選ぶのか,不思議に思うかもしれない。立憲主義者らは,国際主義者らに比べてこの種の疑問にあまり注意を払ってこなかったが,彼らに用意されている答えが似たようなものであることに驚かないでほしい。本書では,王冠をかぶり,剣を振りかざすリヴァイアサンが上に立っていなくても,国家のための法律がどのようにして一定の和解と遵守を達成できるかを説明する。
https://global.oup.com/academic/product/law-for-leviathan-9780190061593?cc=jp&lang=en&
【目次】
はじめに
第Ⅰ部 国家のための法律
1. 国家なき法
2. 法対主権
第Ⅱ部 国家権力の管理
3. 国家の建設と解体
4. 権利と投票
5. 権力の均衡
第Ⅲ部:悪しき国家
6. 個人の道徳と政治的正義
7. 誰でもなく,誰もである
結論 新しいリヴァイアサン
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