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国際法勉強会
排他的経済水域におけるバランスの追求――海洋法における対立と安定(Finding a Balance in the Exclusive Economic Zone)
Zhen Sun
本書は、排他的経済水域(EEZ)における管轄権という、重要でありながら十分に研究されてこなかったテーマについて分析を行う。EEZにおける五つの活動分野に関する管轄権を対象とし、国連海洋法条約(UNCLOS)によって確立されたEEZ制度の基本原則や妥協点が依然として有効であるか、それとも新たな課題やニーズに適応する形で進化しているかを探る。
特に、沿岸国の国家実践を分析すると、沿岸国がEEZにおける権利と管轄権を次第に強く主張するようになり、それが国際法制度および他の利用国によって広く容認されていることが明らかになる。本書は、EEZ制度の安定性がどのように維持されているのかを検討し、異なる国家の権利と自由を調整する二つの法理がその基盤となっていることを論じる。
本書は、Cambridge Coreでオープンアクセスとして提供されている。
1. 序論
第I部 排他的経済水域の発展と地位
2. 排他的経済水域の起源と発展
3. 国連海洋法条約における排他的経済水域
第II部 EEZにおける競合する利用
4. 航行の自由に対する沿岸国の権利の影響
5. 沿岸国の権利と海底ケーブル・パイプライン敷設の自由
第III部 排他的経済水域における未帰属の権利および管轄権に関する対立の解決
6. 軍事活動
7. 海洋安全保障
8. 水中考古学および歴史的遺物
9. 総括的結論
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