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国際法におけるジェノサイド――犯罪の中の犯罪(第3版)(Genocide in International Law 3rd Edition)

William A. Schabas,

1948年のジェノサイド条約は、国際社会における不処罰と闘うための重要な法的手段である。本条約の条文には、「犯罪の中の犯罪」とされるジェノサイドの定義や、処罰と予防を誓約する規定が含まれており、これまで国際司法裁判所(ICJ)、国際刑事裁判所(ICC)および各国の裁判所での重要な判決において解釈されてきた。


本書は、2009年の第2版刊行以降に下された重要な新判決を取り上げるとともに、ジェノサイドの概念が多様な紛争に適用されようとする試みを分析する。特に、保護される集団の概念、刑事訴追の問題、国際的な司法協力(例えば犯罪人引渡し)に焦点を当てる。また、ジェノサイド防止義務と「保護する責任(R2P)」の関係についても考察する。


https://www.cambridge.org/jp/universitypress/subjects/law/humanitarian-law/genocide-international-law-crime-crimes-3rd-edition

【目次】

1 起源――ジェノサイド禁止の法的基盤
2 条約の起草過程
3 その後の規範的発展
4 条約で保護される集団
5 ジェノサイドの特定の故意(特定の意図)
6 ジェノサイドの処罰対象となる行為
7 文化的ジェノサイド、民族浄化、その他条約では処罰されない行為
8 その他のジェノサイド関連行為
9 ジェノサイドに対する抗弁
10 国際法廷および国内法廷におけるジェノサイドの訴追
11 国家責任と国際司法裁判所の役割
12 ジェノサイドの予防
13 国際機関の活動
14 条約法の問題とジェノサイド条約

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