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国際法における共同責任の実務（The Practice of Shared Responsibility in International Law）

André Nollkaemper, Ilias Plakokefalos (eds.)

本書は、『国際法における共同責任』シリーズの第3巻であり、複数の国家およびその他の主体に責任が分配される問題を検討するものである。国際法委員会（ILC）は、国家および国際機関の責任に関する作業の中で、ある行為が一つの主体に帰属することが、別の国家や国際機関への帰属を排除しないことを認識している。

本書では、適用される規則や手続が特定の分野ごとに異なる可能性があることを踏まえ、エネルギー、犯罪人引渡し、投資法、NATO主導の作戦、漁業など、多岐にわたる分野での国家、国際機関、裁判所、その他の機関の実務を分析する。こうした分析を通じて、現行の国際責任原則がこれらの事例にどの程度適合するかを評価し、国際法の改革とさらなる発展のための基盤を提供する。

https://www.cambridge.org/jp/universitypress/subjects/law/public-international-law/practice-shared-responsibility-international-law

共同責任の実務――分析の枠組み André Nollkaemper and Ilias Plakokefalos

国家制度
2. 国際管理下の領域 Matthew Saul
3. 連邦国家 Gleider I. Hernández
4. 領土リース Michael J. Strauss

国際刑事法および協力
5. 海外での拘禁と尋問――「特別引渡し」プログラム Helen Duffy
6. 犯罪人引渡し Aristoteles Constantinides
7. 国際薬物取締 Patrick Gallahue
8. 国境を越えた法執行 Saskia Hufnagel
9. 国際刑事裁判所と国家の関係 Göran Sluiter
10. 大量残虐犯罪に対する国家および個人の責任 Gentian Zyberi

国際海洋法
11. 船舶起因の海洋汚染 Henrik Ringbom
12. 陸上起因の海洋汚染 Yoshifumi Tanaka
13. 海賊行為 Efthymios Papastavridis
14. 漁業 Yoshinobu Takei
15. 深海底の環境保護 Ilias Plakokefalos
16. 南極 Kees Bastmeijer
17. 海上における捜索救助活動 Seline Trevisanut

国際宇宙法
18. 宇宙法 Pablo Mendes de Leon and Hanneke van Traa

国際難民法
19. 送還禁止原則（ノン・ルフールマン） Maarten den Heijer
20. 領域外での難民保護 Niels Frenzen
21. 移民管理における民間主体の関与 Thomas Gammeltoft-Hansen
22. 人権と人身取引 Anne T. Gallagher

国際軍事作戦
23. 国連平和維持活動 Ray Murphy and Siobhán Wills
24. アフリカ連合の作戦 Ademola Abass
25. 北大西洋条約機構（NATO）主導の作戦 Marten Zwanenburg
26. 欧州連合（EU）共通安全保障防衛政策（CSDP）作戦 Frederik Naert
27. 有志連合 Matteo Tondini
28. 占領 Enrico Milano
29. 民間軍事請負業者 Chia Lehnardt
30. 軍備管理 Dan Joyner

国際経済法
31. 多国籍企業 Olufemi Amao
32. 国際投資法 Stephan Wittich
33. 世界貿易機関（WTO）における欧州連合（EU）および加盟国 James Flett

国際環境法
34. 国境を越える水資源 Owen McIntyre
35. 有害廃棄物および化学物質の越境移動 Katharina Kummer Peiry
36. 越境大気汚染 Peter H. Sand
37. 自然保護 Arie Trouwborst
38. 気候変動 Jacqueline Peel
39. 越境損害に対する責任 Ilias Plakokefalos

エネルギー
40. エネルギー Catherine Redgwell

41. 結論 André Nollkaemper and Ilias Plakokefalos