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ウィンブルドン事件の遺産――常設国際司法裁判所初判決100周年(The Legacy of the Wimbledon Case)

Roman Kwiecień, Malgosia Fitzmaurice (eds.)

本書は、「世界裁判所」の最初の判決が国際法の発展に与えた影響とその現代における意義を検討する。ウィンブルドン事件に関する常設国際司法裁判所(PCIJ)の判決が決定した法的問題について論じ、それらが現在でも国際法の手続的および実体的側面において重要であり、国家、裁判所、学界の関心を引き続き集めていることを明らかにする。

ウィンブルドン判決では、国家主権、国際法の法源、条約および慣習法に基づく権利・義務の解釈、「客観的制度」(objective regimes)や「自己完結的制度」(self-contained regimes)、武力紛争における中立、国際水路の地位などの問題が取り上げられた。また、第三者の国際裁判への関与や、国際的共同利益の保護における当事者適格(locus standi)といった管轄権に関する問題も扱われた。

本書は、ウィンブルドン事件が現在の国際法に与えた影響を多角的に分析し、国際法の形成と解釈に関する重要な論点を深く掘り下げるものである。


https://brill.com/display/title/63663

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