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国際機関の実務における法的側面(Legal Facets of the Practice of International Organizations)

Niels Blokker

本書は、国際機関の実務に関する複数の法的側面を検討する特別講義を基にしている。


本書では、国際機関の実務と法の関係を五つの側面から分析する。


  1. 「実務をルールとする」――ここでは、「確立された実務(established practice)」の概念を分析する。

  2. 「実務を権限とする」――国際機関の実務が新たな権限を生み出す能力を論じる。

  3. 「実務を解釈手段とする」――国際機関の実務が、条約や規則の解釈において果たす役割を考察する。

  4. 国際司法裁判所(ICJ)における国際機関の実務の扱い――ICJがどのように国際機関の実務を考慮してきたかを分析する。

  5. 国際法委員会(ILC)における国際機関の実務の扱い――ILCがどのように国際機関の実務を法の発展に反映させてきたかを検討する。

これらの分析を通じて、本書は、国際機関の実務における法の役割が、各機関とその加盟国に対して「共有された主権(shared sovereignty)」のための柔軟な枠組みを提供することにあることを示す。


本書は、国際機関の法と実務の相互作用を理解する上で、学術的にも実務的にも重要な研究である。


https://brill.com/display/title/70091

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