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国際法における新たな財産(New Property in International Law)

Dr Jean Ho

これまで,国際法における財産の定義は十分に取り扱われてこなかった。国際法には財産を規制するのに十分な内容が備わっていると想定され,財産権に関する国際文書の規定が機能していると示され,財産紛争の解決が国際法に準拠していると主張されてきた。しかし,国際法における財産の主要な属性を定義するよう求められると,法学界は一様に答えに窮している。

本書は,国際法が新しい財産の規制に関して一貫して不十分である理由を検討する。それは,主要な利害関係者が財産の定義を明確にしなかったためである。本書は,新たな財産を文化財,共有財産,および条件付き財産の3つのカテゴリーに分類し,国際財産法に一貫性と最新の枠組みを提供することを目指している。

また,本書は,西洋,ソビエト,ポストソビエト,中国,およびイスラムの法学伝統における財産概念を厳密に分析・比較することで,国際法における新たな財産の輪郭を描き出す。この多様な財産概念から新たな財産の中核的属性をバランスよく抽出し,広く受け入れられ,適用可能な定義へと統合するための基盤を築くものである。


https://global.oup.com/academic/product/new-property-in-international-law-9780192873439

【目次】

序論
第1章 新たな財産の闘争と形態
第2章 文化財
第3章 共有財産
第4章 条件付き財産
第5章 新たな財産に影響を与える行為者および行動の規制
結論

学部生・院生の国際法勉強会

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