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不当負債:破産,国際法,ラテンアメリカの形成(Odious Debt: Bankruptcy, International Law, and the Making of Latin America)

Edward Jones Corredera

本書は,倒れた暴君には何が支払われるべきか,債務はいつ不当と見なされるのか,そして破産はいつ道徳的であり得るのかという問いに挑む書物である。本書は,新たな公文書資料を活用し,ラテンアメリカ諸国が建国以来,負債と債務不履行の道徳性についてどのように格闘してきたかを明らかにし,この歴史が現代のグローバルな課題にどのような示唆を与えるかを論じている。

本書は,初期近代のスペイン帝国および近代のメキシコ,コロンビア,アルゼンチンに焦点を当て,7か国にわたる公文書調査に基づいている。400年にわたる歴史を掘り下げ,これまで見過ごされてきた議会での議論や十分に研究されてこなかった思想家たちを取り上げる。本書は,債務と債務不履行の道徳性に関する議論が,ラテンアメリカにおける国家憲法,国民的アイデンティティ,および国際法規範の構築と成文化において構造的役割を果たしたことを示している。

本書は,1520年代から1920年代にかけてのイベロアメリカ世界における道徳経済の新たな歴史を提示し,国際法および国際関係に関する現代的課題を照らし出す。ラテンアメリカの法学者たちは,経済学と国際法に対するグローバルな批判を展開し,債務,破産,賠償,および道徳的なグローバル経済の追求について今日もなお重要な問いを投げかけ続けている。


https://global.oup.com/academic/product/odious-debt-9780192888280

序論
第1章 忌まわしき債務の起源
第2章 サンチョ・パンサの約束の地――スペインによるアメリカ債務の債務不履行
第3章 許しの歴史――メキシコにおける道徳的破産
第4章 同胞殺しと救済――シモン・ボリーバルに対する大コロンビアの債務
第5章 武装した債務者――アルゼンチンにおける破産の有用性
第6章 神聖な債務と正義の戦争――国際法を超えた道徳経済
結論

学部生・院生の国際法勉強会

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